慶應義塾大学SFC研究所プラットフォームデザインラボ

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2009年度 第三回研究会のお知らせ

[定例研究会] 2009年09月20日


日時:  2009年9月29日(火) 16:00~18:00


場所:慶應義塾大学三田キャンパス 東館6階 G-Sec Lab
http://www.keio.ac.jp/access.html


「食品業界とプラットフォーム」

食品業界では、製品規格情報の詳細化が進んでいます。今回は、消費者へ
の情報公開に関する発表と、それを支える企業間の製品規格書管理と情報
連携に関する発表をします。そのうえで、製品規格情報を軸に新たなプラット
フォームが形成されつつあるのか否か、安全安心を求める流れのなかで、
食に関わる企業が目指すべきものは何かについて議論します。


担当: 東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 助教 小川美香子
     慶應義塾大学SFC研究所上席研究所員(訪問)
               アクション・リサーチ 代表         高橋明子


発表: 

慶應義塾大学SFC研究所所員(訪問)      田中 あやか

「携帯電話による食の情報提供の可能性と課題」

要旨: A生協の組合員2521人を対象に2009年3月に実施したアンケートの
     結果、食品の商品情報を知りたい方法は、チラシ91%、PCサイト46%、
     携帯サイト14%の順で、チラシの支持が高かった。携帯アドレス登録者
     のみでは、チラシ94%、携帯サイト42%で、携帯を用いた情報提供の
     可能性が伺える。ただし、消費者に届く情報提供の方法はいまだ確立
     されていない。情報過多でかえって分かりにくい、生産者の顔写真や
     「安心」表示による訴求に止まるといった課題がある。本発表では、
     食の意思決定に詳細情報が必要な食物アレルギー患者に注目し、
     携帯向けアレルゲンチェックサイトのユーザビリティテストの結果として、
     パステル色のデザインが好まれることや、画面遷移に工夫が必要な
     こと等を報告する。


東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 助教
  慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問) 小川 美香子

「食の安全安心が製販情報連携に与えた影響
     ~M社の商品規格書管理の負担感分析より~」

要旨: 食の安全安心ニーズの高まりは、より多くの情報項目の開示、自社採用
     の規格書システムへの対応など、小売から食品メーカーへの情報開示
     要請の増加をもたらした。 こうした動きに対し、食品メーカーからは負担
     を訴える声が聞こえるが、その実態は明らかでない。そこで、大手食品
     加工メーカーM社を対象としたインタビューを行い、グラウンデッドセオリー
     アプローチを用いて分析した。
     その結果、①メーカーの負担感が、外的要因(消費者の変化、業界・
     取引先の変化)と内的要因(情報管理体制、eBASE入力作業)とに
     分けられること、②企業秘密で開示しないと開示を拒む例もあるが、
     結局は開示する状況にあり、製販情報連携が拡大しつつあること等を
     報告する。


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